今回はそのウィルス予防に対して空気清浄機は効果があるのか検証してみたという記事になります.
空気中の有害物質
今の時期考慮すべき空気中の有害物質は「花粉」「PM2.5」「細菌」「ウィルス」の4つくらいではないでしょうか.
正直コロナウィルスよりも花粉症のほうが辛い気もしなくもないくらい最近の花粉の飛び具合はひどいです.我が物顔で空を飛び回っとりますわ.
また,PM2.5とは粒子径が2.5μm以下の微小粒子を総称していいます.この粒子自体から病気になるということは少ないですが肺がんやぜんそくなど呼吸器系の病気の発症率を引き上げます.
次に細菌は主に風邪を引き起こすものとなります.ここで注意しておきたいのがウィルスと細菌は全くの別物であるということです.そもそもの粒子の大きさからして細菌は1~10μmですがウィルスはその1/10~1/100の大きさだと言われています.有名なインフルエンザウィルスの大きさは0.1μm程度となっています.そしてウィルスは主にインフルエンザや肺炎など感染症を引き起こします.
有害物質のサイズまとめ
ここで各有害物質のサイズについて改めてまとめてみましょう.
・花粉:スギ花粉が約20μmで小さいといわれるクリ花粉でも10μm程度である.ただし,大きい分だけさらに粉砕されて小さくなる可能性もあります.
・PM2.5,細菌:1~10μm程度であり一般的なマスクで通さないギリギリのサイズです.
・ウィルス:0.1μm以下.基本的にN95などの高性能マスクでないと侵入を防止できません.
空気清浄機はウィルスに効果があるのか
空気清浄機の性能を語るうえで重要なのがフィルターの存在です.フィルターに粒子をからめとり有害物質を空気中から取り除くためですね.
それでは主流のフィルターの性能について見ていきましょう.今主流のフィルターは「HEPAフィルター」というものです.
HEPAフィルターとは,High Efficiency Particuldate Air Filterの略でもともと半導体製造機のために使用されていた高性能フィルターです.
このHEPAフィルターはJIS規格での定義で「定格風量で粒径が0.3 µmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルタ」と規定されています.そのため,0.3μm以下の粒子をトラップすることはできません.
実際はHEPAフィルターの前により大きい粒子をトラップするフィルターなどを設置してHEPAフィルターの寿命を伸ばすなどの試みは行われています.
ただ,これでは0.1μm程度の粒子は取り除けません.そのためウィルスサイズの粒子をトラップする際は荷電粒子を使い電気的に結合させるなどの工夫がなされています.
ここまででウィルス以上の粒子をトラップする方法は分かったと思います.しかし肝心のウィルスを取り除くために空気清浄機は何をしてくれるのでしょうか.
ウィルスサイズへの対応
正直ウィルスをフィルターですべて取り除くことは現実的ではありません.
しかしウィルスには明確な弱点があります.それは細菌などに比べて弱いというものです.ウィルスは構造上細胞膜を持たないためタンパク質のかたまりのような構造となっています.
そのため外部の環境にとても弱く時間がたつと勝手に死んでいきます.さらに細菌はどのような状況でも細胞分裂で自身を増やすことができますがウィルスは自己増殖しません.さらに紫外線や酸素にもウィルスは弱いため空気清浄機のウィルス対策としてはウィルスが死ぬ速度を速めてやるというのが一つの方法です.
特に有名なシャープのプラズマクラスターやパナソニックの空間清浄機などはこのアプローチからウィルスを取り除いています.
ただし,パナソニックの空間清浄機(ジアイーノ)は10万円近くする一方プラズマクラスターは1万円前後でも購入可能のため手っ取り早くウィルス対策を行いたいという方はプラズマクラスターをおすすめします.
ただし,パナソニックの空間清浄機(ジアイーノ)は10万円近くする一方プラズマクラスターは1万円前後でも購入可能のため手っ取り早くウィルス対策を行いたいという方はプラズマクラスターをおすすめします.
湿度管理 |
空気清浄機の役割として加湿などの面もありますよね.これもウィルスに対してはとても効果があります.
インフルエンザウィルスが冬場に日本で流行するのもウィルスが低温低湿であればあるほど死滅しにくいからです.
そのため加湿することでよりウィルスを死滅させることができるという効果はあります.
ただし,コロナウィルスが高湿な環境に弱いのかどうかというのはおそらく確認されていないことだと思いますのでこちらの効果は気休め程度かもしれません.しかし,やらないよりはやったほうがいいというのは間違いないでしょう.
インフルエンザウィルスが冬場に日本で流行するのもウィルスが低温低湿であればあるほど死滅しにくいからです.
そのため加湿することでよりウィルスを死滅させることができるという効果はあります.
ただし,コロナウィルスが高湿な環境に弱いのかどうかというのはおそらく確認されていないことだと思いますのでこちらの効果は気休め程度かもしれません.しかし,やらないよりはやったほうがいいというのは間違いないでしょう.
さいごに
このように,空気清浄機でウィルスは除去できますがやはり直接除去するのではなくウィルスを早く死なせるなどの方法となるため少ないウィルスから感染してしまうリスクは避けられないので手洗いうがいでしっかりと予防することは必要となりそうです.
参考サイト:ウイルスに「空気清浄機」は有効か?空調家電でできること・できないこと
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