[2020最新]2年越しにApple Developer Programに登録し直したやつがアプリを公開する方法について丁寧に解説する

この記事では2年間ほったらかしにしておいたApple Developer Programに再び登録してアプリを公開するまでの軌跡についてまとめました.

とは言っても基本的に外部サイトを見るだけでできると思いますが,一度Developer Programを解約した後に再び登録してアプリを公開するという人間は珍しいと思いますので同じ境遇の方は是非見ていってもらえますと幸いです.

はじめに

というわけでこのブログでも度々触れていましたがとうとう新しいグラブル計算機(通称:イクサバ計算機)が完成しました.
ただし現在も様々なバグは残っているかと思いますのでこのブログや,公開された時にアプリのレビュー欄でバグ報告などしていただけますと幸いです.

まぁそんなことはさておき実は過去にもグラブルの計算機を開発しており,AppStoreにて公開していました.ただし,当時はお金が足りなくなってしまいApple Developer Programを継続できなくなりました.その後2年くらい放置していたのですがいざ新しいイクサバ計算機を出すぞということになったので再度1万4千円くらい払って登録してきました.

なんか前に契約した時より圧倒的に値上がりしていたので損した気持ちですがコロナ関連で臨時収入も入ったので思い切って登録しちゃいました.

そんなわけで一度登録したことがあるけど再びApple Developer Programに登録した際にAppStoreへの公開手順はどうなるのという疑問についてこの記事で解説していきたいと思います.

Certificateの作成

この段階ではApple Developer Programへの登録は必要ありませんがアプリを公開するためには必要になりますので登録しちゃいましょう.私のように一度解約した方は再登録ですね.

証明書の作成

まずは証明書の作成を行います.

  • MacのPCから「キーチェーンアクセス」を起動してください.
  • その後左上のリンゴマーク横のキーチェーンアクセスから[キーチェーンアクセス] > [証明書アシスタント] > [認証局に証明書を要求]をクリックしてください.
  • ここでユーザーのメールアドレスに自分のアドレスを入力して要求の処理の部分で[ディスクに保存]を設定して続けるをクリックしてください.(ディスクに保存する場合CAのメールアドレスは空欄でいいです.)
  • そしてCertificateSigningRequest.certSigningRequestを適当な場所に保存してください.

Certificateの作成

このCertificateSigningRequest.certSigningRequestを使用してApple DeveloperサイトからCertificateを作成します.

Apple DeveloperサイトにアクセスしてCertificates, IDs & Profiles欄をクリックしてください.

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そしてCertificatesを選択した上でプラスマークから新しいCertificateを作成します.
プラスマークをクリックした後はApp Store and AdHocを選択してContinueをクリックしてください.
そしてupload csr fileの部分では先ほど作成したCertificateSigningRequest.certSigningRequestをアップロードしてください.
その後作成されたios_distribution.cerファイルをダウンロードしましょう.
ダウンロードしたios_distribution.cerをダブルクリックしてキーチェーンアクセスに反映すればCertificateの作成は完了です.

App IDの登録

こちらに関してですが基本的にはXcodeでプロジェクトを作成した際に自動的に生成されていますので気にしなくてもいいかと思います.

手動で追加する際はApple DeveloperサイトにアクセスしてCertificates, IDs & Profiles欄をクリックしてください.その後IdentitiesをクリックしてプラスマークからアプリのIDを登録することができます.

Xcodeからアップロード

いよいとアプリをApp Store Connectにアップロードしていきます.

Xcodeの設定

まずはXcodeのプロジェクトファイルから以下の要素がしっかり記入されているか見ていきましょう.

  • Bundle Identifier : com.user.app
  • Version : 1.0.0
  • Build : 1.0.0

ちなみにこのBuildですが初期は1になっているかと思いますが,アプリのアップデートのための審査や,公開の審査に落ちた際に再度アプリをアップロードするためにはbuildの値が異なっていることが一つの条件になりますので1.0.0にしておいて1.0.1に変えるといったように使用することをおすすめします.

また,Signing & Capabilitiesからしっかりと開発者登録したチーム名が選択されていることを確認してください.

ここでワンポイントですが,XcodeのPreferences > AccountsからManage Certificatesを選択して左下のプラスマークからApple Distributionを追加しておいてください.後々大事になってきますので.

App Store Connectにアプリを登録

それではApp Store Connectにアクセスしてアプリを追加していきましょう.

Imgur

ちなみにこの画像で表示されている部分で本当に重要なのはBundle IDくらいです.これはApple Developerに登録しているBundle IDから選択式になっているのですがここがXcodeで設定されているものと異なっているとエラーが発生します.

そのため,ここはしっかりと記入をしておきましょう.ちなみにNameはApp Store Connect上の名前ですのでXcode上のアプリ名と違っていても大丈夫です.

SKUはアプリ名とバージョンを合わせた名前にする方が多いのかなという印象です.

また,User AccessはFullにしておいて何も問題はないかと思います.

ipaファイルの作成とvalidate

左上のSimulatorを選ぶ欄の対象をGeneric iOS Deviceに変更してProduct > ArchiveからArchiveを作成してください.

ちなみにこの作業めちゃめちゃ時間がかかるので覚悟をしておいてください.スペックの高いマシンが欲しくなっちゃいますね.

というわけでArchiveが成功するとこんな感じでOrganizerというアプリが立ち上がるのでそのままValidate Appを選択してください.

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App Store distribution optionsは全て選択して,Re-signのオプションはAutomatically manage signingを選択してください.

そのまま進めていってApp “AppName” successfully validatedとなれば成功です.

これでアプリがアップロード可能であることがわかったのでいよいよアップロードしていきます.

ipaファイルのアップロード

再びOrganizerが表示されているかと思いますので次はDistribute Appを選択してください.ちなみにOrganizerはXcodeのWindow欄から開くこともできます.

Select a method of distributionはApp Store Connectを選択してください.
Select a destinationではUploadかExportか選べますがApp Store Connectにアプリを登録する際はUploadを選択してください.
App Store distribution optionsは全て選択したらいいと思います.
また,Re-signはAutomatically manage signingを選択して進めていってください.このUpload作業も中々の時間がかかりますがほとんど回線速度に左右されている気がします.

また,このアップロードした段階でプログラムに不備があるとメールでAppleが注意してくるので確認しておくといいかもしれません.

というわけでアプリ自体のアップロードは完了したのであとはApp Store Connectでの作業になります.ここまで来るともうビルドの遅さなどにストレスがたまることもないので楽ですよね.

公開の審査申請

それでは最後の仕上げでApp Store Connectからアプリの審査を行う方法について解説していきます.

スクリーンショットの登録

まずはスクリーンショットを登録しましょう.以下の画像のような感じですね.

Imgur

ちなみにこのようなアプリ紹介用のスクリーンショットをモックアップと呼んだりもしますがおすすめのモックアップ作成サイトもこちらの記事で解説していますので興味のある方は是非ご覧ください.

[AppMockUp]エンジニアがおすすめするオシャレなモックアップを作成するための無料サイト

ローカライズ設定

こちらは主にPromotional TextとDescriptionの設定になりますね.基本的に最初はEnglishになってるかと思いますのでとりあえずJapaneseをローカライズ言語に追加してJapanese欄にそれぞれの説明を書いていきましょう.
そして日本語の説明をDeepLとかで翻訳して適当にEnglish欄に貼り付ければいいです.

また,キーワードに関してはApp Storeでこのキーワードを検索した際にヒットする単語を登録します.私の場合ですとグラブルとかの単語になりますね.

ビルドの選択

ここで実際のアプリを登録します.プラスマークを押すと先ほどUploadしたアプリが出てくるかと思いますのでそれを選択してください.

選択すると以下のような感じでApp Iconとかも自動で追加されているかと思います.

また,ビルドを追加する際に[Missing Compliance]という黄色い表示があるかもしれませんが実際に追加する際に[Export Compliance Information]をNoにすると警告が消えます.警告の内容としては暗号化してないから暗号化が必要な処理使ってるんやったらこのままだとダメだよみたいな内容だと思います.昔はこういう表示なかったと思うんですが最近になって追加されたようですね.

一般情報

こちらは最近のApp Store Connectだとほぼほぼ設定することはないかと思います.Copyrightくらいですかね.

広告識別子の設定

こちらAdmobなどの広告用ライブラリを使用している際はYesを選択してServe advertisements within the appにチェックを入れてください.
また,Limit Ad Tracking setting in iOSにもチェックを入れておくと良いかと思います.

最後にSubmit for Reviewを押せば審査登録は完了です.

まとめ

というわけで今回はアプリをApp Store Connectに登録して審査を申請する方法について解説しました.

2年ぶりくらいにやりましたがやはり時々エラーが出たりするのでこうやって備忘録も兼ねて公開方法を記しておくといいですね.

というわけでこの記事も困っているみなさんのためになれば幸いです.また,気になった方は私のグラブル計算機アプリをダウンロードしてみてくださるとありがたいです.

それではみなさん今回も最後まで見てくださってありがとうございました.

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