【2020最新】Ubuntu18.04に最新版のwineをインストールする方法

この記事ではUbuntu18.04にWindowsのアプリケーションを動かすためのソフトウェアであるwineをインストールする方法について解説していきます.

ちなみに別の記事で書いていた内容を移植したため32bitのアプリにも対応させようとしていますが必要ない方は飛ばしてください.
基本的にi386とついているコマンドを実行しなければ通常通り64bit版のみインストールできるはずです.

Wineをインストール

というわけでAviUtlをインストールすべくまずはWineをインストールしましょう.WineはWindowsのアプリをLinuxでも使用できるように開発されたものです.
インストール方法はこちらを参考にしました.

FAudioのインストール

Ubuntu18.04と19.xはwineに依存するFAudioというものをインストールしないようなので個別でインストールします.
また,32bit版にも対応する必要があるので64bitと32bit両方のfaudioをインストールします.

wget https://download.opensuse.org/repositories/Emulators:/Wine:/Debian/xUbuntu_18.04/amd64/libfaudio0_19.07-0~bionic_amd64.deb
wget https://download.opensuse.org/repositories/Emulators:/Wine:/Debian/xUbuntu_18.04/i386/libfaudio0_19.07-0~bionic_i386.deb
sudo dpkg -i libfaudio0_19.07-0~bionic_amd64.deb libfaudio0_19.07-0~bionic_i386.deb

というわけでfaudioがインストールできたかと思いますが私の場合以下のようなエラーを吐き出してインストールが止まりました.

Errors were encountered while processing:
 libfaudio0:i386

まぁ私のUbuntuの環境は16.04から18.04に無理やりアップグレードしてぐちゃぐちゃなのでしょうがないですが...
というわけでこのエラーが出た方は以下のコマンドで無理やりインストールしましょう.

sudo apt --fix-broken install

最新のWineリポジトリをインストール

次にwineをインストールしていきます.先にFAudioをインストールしておかないと以下のようなエラーが発生するかもしれませんので気をつけてください.

The following packages have unmet dependencies:
 winehq-stable : Depends: wine-stable (= 5.0.1~bionic)
E: Unable to correct problems, you have held broken packages.

まずはシステムが64bitの場合,32bitのアーキテクチャを追加します.

sudo dpkg --add-architecture i386 

リポジトリのキーを追加します.

wget -O - https://dl.winehq.org/wine-builds/winehq.key | sudo apt-key add -

さきほど追加したキーを使用してリポジトリを追加します.

sudo add-apt-repository 'deb https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/ bionic main'

というわけでリポジトリを追加したのでリポジトリをアップデートします.

sudo apt update

これでwineをインストールできるようになったかと思いますのでStable branchをインストールします.

sudo apt install --install-recommends winehq-stable

これでwineのインストールができたかと思いますので次はwineの設定を行っていきましょう.

wineの設定

というわけでwineの設定ですが,基本的には日本語対応するようにフォントをインストールするくらいです.

まずはwinetricksをインストールします.

cd "${HOME}/Downloads"
wget  https://raw.githubusercontent.com/Winetricks/winetricks/master/src/winetricks
chmod +x winetricks
sudo cp winetricks /usr/local/bin

その後,一度 winecfg というコマンドを入力します.これでwineの設定フォルダ ~/.wine が作成されるはずです.このフォルダ内にwineの設定を書き込んでいきます.WINEARCH=win32 とすると32bit版のwineが起動でき,WINEPREFIX=$HOME/wine32 などのようにフォルダを指定すればwineの設定が$HOME/wine32に書き込まれるようになります.

それでは,文字化けを解決するために日本語用のフォントをインストールします.

winetricks allfonts
winetricks cjkfonts

cjkfontsに関してはまぁインストールしなくても良いという人も多いかもしれませんがとりあえずインストールしておきます.

また,フォントをインストールしてもソフト自体を日本語で起動しないと結局文字化けするというパターンも多いのでUbuntuの言語を英語にしている方は以下のようにwineを起動するときにLANGを指定してあげましょう.

LANG=ja_JP.utf8 wine app.exe

まとめ

というわけで今回はUbuntuに最新版のwineをインストールする方法について解説しました.基本的に32, 64bitどちらにも対応しようとしなければ詰まってしまうようなエラーは起こらないかと思いますが,意外と32bit用のWindowsアプリで有用なものもあったりしたので私の場合は追加で設定しました.
32bit用の設定に付きましてはこちらの記事に詳しく書いていますので気になる方は是非読んでみてください.

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