この記事ではUbuntu18.04にてWindows用の動画編集ソフトであるAviUtlをインストールする方法について解説してきます.
最近マオちゃんのAviUtl講座があることを知り,突然AviUtl熱が上がってきたので私のサブPCであるUbuntuくんにAviUtlを入れる方法を調べてきましたのでみなさんに共有したいと思います.
Wineをインストール
というわけでAviUtlをインストールすべくまずはWineをインストールしましょう.WineはWindowsのアプリをLinuxでも使用できるように開発されたものです.
インストール方法はこちらを参考にしました.
FAudioのインストール
Ubuntu18.04と19.xはwineに依存するFAudioというものをインストールしないようなので個別でインストールします.
また,32bit版にも対応する必要があるので64bitと32bit両方のfaudioをインストールします.
wget https://download.opensuse.org/repositories/Emulators:/Wine:/Debian/xUbuntu_18.04/amd64/libfaudio0_19.07-0~bionic_amd64.deb
wget https://download.opensuse.org/repositories/Emulators:/Wine:/Debian/xUbuntu_18.04/i386/libfaudio0_19.07-0~bionic_i386.deb
sudo dpkg -i libfaudio0_19.07-0~bionic_amd64.deb libfaudio0_19.07-0~bionic_i386.deb
というわけでfaudioがインストールできたかと思いますが私の場合以下のようなエラーを吐き出してインストールが止まりました.
Errors were encountered while processing:
libfaudio0:i386
まぁ私のUbuntuの環境は16.04から18.04に無理やりアップグレードしてぐちゃぐちゃなのでしょうがないですが...
というわけでこのエラーが出た方は以下のコマンドで無理やりインストールしましょう.
sudo apt --fix-broken install
最新のWineリポジトリをインストール
次にwineをインストールしていきます.先にFAudioをインストールしておかないと以下のようなエラーが発生するかもしれませんので気をつけてください.
The following packages have unmet dependencies:
winehq-stable : Depends: wine-stable (= 5.0.1~bionic)
E: Unable to correct problems, you have held broken packages.
まずはシステムが64bitの場合,32bitのアーキテクチャを追加します.
sudo dpkg --add-architecture i386
リポジトリのキーを追加します.
wget -O - https://dl.winehq.org/wine-builds/winehq.key | sudo apt-key add -
さきほど追加したキーを使用してリポジトリを追加します.
sudo add-apt-repository 'deb https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/ bionic main'
というわけでリポジトリを追加したのでリポジトリをアップデートします.
sudo apt update
これでwineをインストールできるようになったかと思いますのでStable branchをインストールします.
sudo apt install --install-recommends winehq-stable
これでwineのインストールができたかと思いますので次はwineの設定を行っていきましょう.
AviUtlのインストール
というわけでAviUtlをインストールしていくのですが
Wineの設定
AviUtlは32bitのアプリになりますのでwine32用の設定を行っていきます.
まずはwinetricksをインストールします.
cd "${HOME}/Downloads"
wget https://raw.githubusercontent.com/Winetricks/winetricks/master/src/winetricks
chmod +x winetricks
sudo cp winetricks /usr/local/bin
これでwinetricksの最新版が使用できるようになったかと思います.
次にwine自体の設定を行います.以下のコマンドを打ち込んでいってください.
WINEARCH=win32 WINEPREFIX=$HOME/wine32 winecfg
WINEARCH=win32 WINEPREFIX=$HOME/wine32 winetricks allfonts
WINEARCH=win32 WINEPREFIX=$HOME/wine32 winecfg
最後に.bashrcなどに以下のコマンドを追記しておきましょう.
export WINEPREFIX=$HOME/wine32
export WINEARCH=win32
ちなみに初めてのwineの起動の場合以下のような画面が出てくるかと思いますが各自インストールしてあげましょう.
その後,aviutlの公式ページに移動してaviutlをインストールします.
今回はせっかくなのでversion1.10をダウンロードしましょう.
zipファイルをダウンロードした後解凍して好きなところに展開してください.その後,展開してでてきたexeファイルに対して以下のコマンドを実行するとAviUtlが起動できるかと思います.
ちなみに文字化けについてallfontsをインストールしても解決しない方は以下のコマンドをインストールしてみてください.
WINEARCH=win32 WINEPREFIX=$HOME/wine32 winetricks cjkfonts
また,Ubuntuの言語設定を英語にしている方は以下の画像のように???みたいな表示の部分があるかと思います.
こちらについては以下のコマンドで実行すると解決しました.
LANG=ja_JP.utf8 wine aviutl.exe
つまり言語環境を日本語にしてやればよいわけですね.なんでこんな?マークでるんやろうと結構必死で調べたわけですが盲点でした.
まとめ
というわけで無事にwineでAviUtlをインストールすることができました.現在のwineのバージョンでもとりあえず起動はできるようですね.
次はAviUtlにおいて重要なプラグインであるx264guiExをwineで使用できるかについて調査していきたいと思います.
それでは今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
AviUtlのファイルを展開した後のexeファイルにはどんなコマンドを実行すればいいのですか?
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